牛乳はダイエットにいい?それとも太る?どちらが正解?

牛乳、というと小さい頃から『ちゃんと飲まないとおっきくなれないよ!』なんて言われて、なんとなく体にいいもの、骨にいいもの、というイメージがありますが、実際大人になってからも、ちゃんと飲まなきゃ!と思って飲んでいる方はあまり多くないですよね。

しかし牛乳だけでなく、乳製品は私たちの食生活にとても溶け込んでいて、自然と摂ってしまっていることの方が多いと思います。

毎日ヨーグルトを食べる、カフェラテやココアをよく飲む、チーズが好きでよく食べる、アイスクリームやプリンをお風呂上がりに食べる、などなど、毎日なにかしら乳製品を口にしていることって多いです。

管理人もカフェラテが好きなので、お昼ご飯を食べた後やおやつを食べる時などよく飲みます。

そんな牛乳ですが、ダイエットにいい、という意見とダイエットによくない、太りやすくなる、という意見の両方があります。
牛乳はダイエットにいいのでしょうか。それとも太りやすくなってしまうのでしょうか。

両方の意見と、管理人の個人的な意見も含めてご紹介していきたいと思います。

牛乳

牛乳はダイエットにいい!その理由とは?

では牛乳がダイエットにいい、と言われている理由は何でしょうか。
牛乳がダイエットにいい、と言われている理由の多くが、カロリーがそんなに高くない割に腹もちがいいので、食事の量を減らせる、というものです。

牛乳のカロリーはだいたいコップ1杯で140kcal程度です。
数字だけ見ると決してカロリーは低くないです。
ジュースでいうと、コーラやオレンジジュースは大体コップ1杯90kcal程度です。

しかし牛乳はコップ1杯より多くガブガブ飲むことは少なくても、ジュースはペットボトル1本、500mlくらい1日で飲んでしまうことはよくありますよね。
しかもジュースは水分補給の代わりに飲むことが多く、それで腹もちがよくて食事の量が減る、ということはあまりありません。

対して牛乳は乳脂肪なども含まれているため消化がゆっくりで、腹もちがいい飲み物です。
たしかに、お腹が空いていてもカフェラテを飲んだりすると落ち着く、というのは何回も経験したことがあります。

カルシウムが脂肪を燃えやすくする

また、牛乳というとカルシウムのイメージが強いですが、カルシウムをしっかり摂っている人とカルシウム不足の人では、カルシウムをしっかり摂っている人のほうが脂肪が燃えやすい、というデータがあります。
カルシウム不足で太る?カルシウムとダイエットの関係
そのため、牛乳でしっかりカルシウムを摂ることで、脂肪が燃えやすい体になりダイエットにつながるんですね。

タンパク質が補える

タンパク質のダイエット効果はこちらの記事(タンパク質は下半身ダイエットに必要!賢いタンパク質の摂り方は?)でご紹介していますが、タンパク質が不足することで筋肉が落ちたり浮腫みやすくなったりして、太りやすくなってしまいます。
牛乳にはタンパク質も含まれているので、お砂糖たっぷりのジュースよりは健康的でダイエットにもいいんですね。

牛乳は太る?ダイエットによくない理由

対して、牛乳がダイエットによくないと言われる理由は何でしょうか。

まずは、そこそこカロリーがある、ということです。
たしかに他のジュースなんかに比べてペットボトル1本分もガブガブ飲むことは少ないですが、それでもコップ1杯あたり140kcalあります。
牛乳を飲んだ分食事の量を減らしていければいいですが、それまでの食事に単純に牛乳をプラスするだけだとカロリーオーバーになってしまい、太ってしまいます。

糖質にも注意

牛乳はコップ1杯あたり10gの乳糖という糖質が含まれています。
10gというと決して多くはないですが、少なくもない数字です。
最近は糖質制限などのダイエット方法も流行っていますが、スタンダードな糖質制限ダイエットでも1日の糖質の摂取量は100g程度、ゆるい糖質制限ダイエットなら130g程度を目安にするのがいいと言われています。

その中での10gというと、割合的には多くはないですが、無視できる数字でもないですよね。
ダイエットにいいからと毎回食事前に飲んだりしていると、糖質をけっこう摂ってしまいます。

カルシウムが不足する

牛乳にはカルシウムが含まれていますが、牛乳を摂るほどカルシウムが不足しやすい、というデータもあります。
牛乳に含まれるカルシウムは、乳糖に包まれていますが、日本人の85%はこの乳糖を分解する酵素を持ち合わせていないため、乳糖を分解することができず、カルシウムも吸収することができないんです。

また、牛乳を飲むと血液は酸性に傾きますが、この酸性に傾いた血液を中和するのに、骨からカルシウムが使われてしまいます。
骨からカルシウムが使われることで、牛乳を飲むほどカルシウムが不足する、ということになってしまうんです。

実際、牛乳を多く飲む国ほど骨粗しょう症の人が多い、というデータもあります。
カルシウムが不足することで、脂肪が燃焼されにくくなるので太りやすくなってしまうんですね。

遅発型フードアレルギーにも注意

遅発型フードアレルギー、というのをご存知ですか。

フードアレルギーには2種類あり、即時型のフードアレルギーはいわゆる普通のアレルギーで、食べてからすぐ皮膚のかゆみなどが出るアレルギーです。
対して遅発型フードアレルギーは、症状が出るのに数時間~数日かかりますが、症状も緩やかで便秘や肌荒れ、浮腫み、肩コリ、寝つきが悪い、イライラする、などの『なんとなく不調』という症状しか出ないので、とても分かりづらく気づいていない人も多いです。

しかし日本人の多くが乳製品に対して遅発型フードアレルギーを持っていて、気がつかないうちに便秘や浮腫みを引き起こしている可能性が高いです。

牛乳やヨーグルトがセルライトに?遅発型フードアレルギーとは

結局牛乳はダイエットにいい?悪い?

悩む女性

では結局牛乳はダイエットにいいのでしょうか。悪いのでしょうか。

管理人の個人的な見解としては、あえてダイエットのために飲む必要はないかな、というところです。
たしかに牛乳を飲むとなんとなく食欲が落ち着いて食べ過ぎを防げますが、遅発型フードアレルギーのことやカルシウムが不足しやすい、ということを考えると積極的に飲む必要なないかな、と思います。

ただ、日本人でも乳糖を分解できる体質の方や、フードアレルギーを持っていない方も少なからずいらっしゃるので、100%とは言い切れません。
でも牛乳を飲むのであれば、豆乳のほうが日本人の体質にも合っていますし、腹もちという点でもとてもいいです。

豆乳3
豆乳には脂肪の吸収を抑える大豆サポニン便秘に効く大豆オリゴ糖、食物繊維なども含まれているので、ダイエットにも向いています。
しかしそんな豆乳でも飲みすぎはかえってダイエットを妨げてしまします。

豆乳って実は太る?太る飲み方と痩せる飲み方

なんでも食べ過ぎ、飲みすぎはよくないということですね。

ということで、牛乳も、今まで飲んできたけど特に便秘も下痢も浮腫みもなく、むしろ体調がいい、という方は変わらず飲むものいいと思いますが、これからあえてダイエットのために取り入れよう!ということはしなくてもいいのかな、と思います。

管理人は牛乳で遅発型フードアレルギーを発症してしまう体質で、カフェラテをたくさん飲んだり、生クリームのケーキやヨーグルトを続けて食べるとお通じが悪くなったり、浮腫みやすくなってしまうので、できるだけ摂らないようにはしています。
それでも友達とカフェに行ってケーキを半分こしたり、アイスを半分こすることはよくありますし、カフェラテも飲みたい!という時はあまり気にせず飲んでいます。

何事も極端にするとストレスになってしまいますし、上手に取り入れてストレスなくダイエットしていきたいですね。