夏になるとやってくる夏バテ。
体はしんどいけど食欲が落ちる分、ダイエットになるんじゃ…!?と淡い期待を抱いてしまうのが乙女心ですよね。
しかし、夏バテして食べてないわりに、体重は減らない…むしろ増えた?ということはありませんか。
そして体重が減らないまま食欲の秋へと季節が変わり、さらに体重が増えていく。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで、夏バテしてあまり食べてないのに体重が減らない原因についてご紹介していきたいと思います。
夏バテで太る…意外な理由とは?
夏バテで太ってしまうのには大きくわけて3つ理由があります。
理由1.タンパク質不足で浮腫む&筋力低下
夏バテになると、のどごしのいい素麺やうどんなんかを食べる機会が増えますよね。
しかしそういった食べ物はタンパク質が少なく、タンパク質不足になりやすいです。
タンパク質って筋肉や細胞の材料で、浮腫みと関係あるのかな、と思うんですが、実はタンパク質不足で浮腫んでいる方って意外と多いんです。
ではなぜタンパク質が不足すると浮腫むのでしょう。
それは、赤血球・白血球・血小板・アルブミン・グロブリンなど多くの血液の材料がタンパク質でできているからです。
タンパク質が足りず、アルブミンや血小板が少なくなると、血液が薄まります。
血液の濃度は一定に保たれるようにできているので、「血液が薄まった!大変だ!水分を減らさなきゃ!」と本来血管に入っているはずの水分が外に染み出し、浮腫みとなるのです。
この浮腫みが体重を増やしてしまう原因でもありますが、 さらにタンパク質が不足すると筋力が低下しやすくなります。
筋力が低下すると基礎代謝が落ちるので太りやすくなり、基礎代謝が低下したころに夏バテがおさまって食欲の秋へと突入するので、さらに太ってしまうんですね。
また、浮腫みは水分で体重を増やすだけでなく、セルライトの原因にもなります。
セルライトができる原因や潰し方、おすすめクリームなどをご紹介
夏バテして素麺やうどんばかり食べている間に下半身はどんどん浮腫み、セルライトがどんどん育ってしまうんですね。
原因2.冷たいものの摂りすぎ
夏バテするとどうしても冷たいものを飲んだり食べたりしやすくなります。
アイスクリームやプリン、ゼリー、冷たい素麺やお蕎麦、キンキンに冷えたお茶やジュース。
しかし冷たいものばかり摂っていると、内臓はどんどん冷えて動きが鈍くなってしまいます。
便秘や浮腫みを引き起こしたり、代謝低下して太りやすくなってしまいます。
原因3.糖質の摂りすぎ
夏バテするとどうしても栄養バランスのとれた食事より、手軽な麺類やお茶漬け、ゼリーやアイスクリームなどに偏りがちですが、こういったビタミンや食物繊維が少なく糖質の多い食べ物は、血糖値を急上昇させ、インスリンというホルモンをたくさん分泌させてしまいます。
インスリンは血液中の糖質を中性脂肪に変えてしまい、それがエネルギーとして使われないと体脂肪として体についてしまいます。
糖質の多いものを多く食べるほどインスリンが多く分泌され、体脂肪がつきやすくなるんですね。
夏バテだったのに体脂肪率が増えた…そんな方は糖質の摂りすぎが原因かもしれません。
夏バテでも太らない方法
では夏バテになっても太らないでいるにはどうしたらいいでしょうか。
温かいものを飲む
夏バテになるとつい冷たい飲み物や食べ物に手が伸びてしまいますが、内臓を冷やさないためにも温かい飲み物を飲むようにしましょう。
白湯やハーブティー、温かいお味噌汁なんかもおすすめです。
特に冷房のきいた部屋で過ごす時間が長い方は、温かいものを飲んだり、クーラー対策でカーディガンやひざ掛けなども使用しましょう。
お腹や腰に小さいカイロを貼るのもおすすめです。
血行をよくして体をあたためるショウガやココア、シナモンなんかを飲み物に入れるのもいいですね。
できるだけ栄養バランスの整った食事に
夏バテになるとつい簡単なもので済ませてしまいがちですが、できるだけ栄養バランスの整った食事を心がけましょう。
タンパク質なら納豆やお豆腐、鳥のササミなんかはアッサリしていて食べやすいですし、枝豆やお刺身なんかもおすすめです。
生姜やミョウガ、大葉などの薬味をたっぷり載せた冷奴、ササミとキュウリでバンバンジー、イカそうめんなんかは夏バテでも食べやすいです。
また、糖質にばかり偏らないよう、野菜や海藻類、きのこ類なんかもしっかり食べたいところです。
もずく酢やめかぶなんかはさっぱりしていますし、色んなきのこをマリネにしたもの、野菜のピクルスなんかも常備菜として作り置きしておけるのでおすすめです。
めかぶとオクラ+山芋+マグロ+納豆でねばねば丼にしてもいいですね。
疲れていて素麺を湯がくのが精一杯…という時でも、お漬物や納豆、めかぶ、温泉卵なんかをプラスするだけでも変わります。
夏バテなのにちょっと太ってきたな…という方は、ちょっぴり工夫してみてくださいね。